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第17部「下ネタ」

17部 下ネタ

死亡者
A組男子 無し  女子 尾唐 瀬真・豊本 みゆか
B組男子 無し  女子 無し
C組男子 杉川 良宏  女子 無し
D組男子 長崎 一弘・眞弓 友鳴  女子 無し

残り26人
残り32時間13分
鍵保持者 植杉





第4章   ーー The area of cruel death ーー




グラウンド  孫   07時49分
孫はベンチで寝ている。
次第に雨は強くなって来てきた。
「ぉわぁーー!!ヤベェ雨スゲェーー!!」
春咲が雨宿りのため、ベンチに走って入る。
「・・・ぁあ?」
寝ている孫を見つける。
「あ・・・おっちゃんおっちゃん」
春咲は孫の体をトントンと叩く。
「・・・ん、おぁ・・・よぉ、どうしたんだ?」
「んなとこで寝てっと殺されんよ」
「おぉ・・・あんがと」
「何してたの?」
「人探してて、雨降ってきたからここ入ったらいつの間にか寝ちったんだょ」
「誰探してんの?」
「よっくん(杉川)」
「じゃあ俺も探すょ、1人でいたし」
「マジ?じゃあ雨弱るまで待とう」
「おうょ」

雨が降るーーー
やまない雨などないーーー
しかし、この雨はやみはやみはしないーーー
・・・この雨がやむ時は、きっと・・・この嫌な夢も終わってくれるだろうーーー

神社  植杉   08時01分
【ジャリ、ジャリ、ジャリ・・・】
植杉が神社の社に向かって歩いている。
【ガラガラガラガラガラガラ】
社のスライド式の扉を開ける。
「・・・おや?」
玄関に靴が一足置いてあった。
『おやや?誰かいるのかぁ・・・もう鍵もあるし、殺すかな』
植杉は靴を脱ぎ、上に上がる。
「あら・・・・」
床は血だらけだった。
『もう殺されてんのかぁ・・・・ちぇ』
血の元へ行く。
人が死んでいる。
「・・・うぇ・・・」
『うちよりヤバいじゃんょ・・・ゲェー』
植杉はいそいで外に出る。
「はぁー・・・・気持ち悪い・・・」
ものすごく残酷な殺され方をしていた。
「・・・・」
『てか、あの死体って・・・・・誰?』
死体の顔は、誰か分からない程にメチャクチャだった・・・
死体の側には、PS2のソフトが置いてあった・・・
「ゲームしたいなぁ・・・あ、サイレン2ってもうすぐ出んだっけか・・・」
靴のかかとをトントンっとちゃんと履き直した。

中学校・校庭  獏   08時23分
「・・・・・」
右手の機械を見て、光っていない事を確かめると立ち止まった。

「・・・あ!」
校内に横海がいた。
ふと外を見るとそこには獏がいた。
横海は昇降口へと向かった。

【バタンッ!!】
昇降口のドアを思いきり押し、外に出る。
ーーーしかしそこには獏はいなかった。
「どこだ・・・・どこに行きやがっーーー」
横海は背中への激痛を感じた。
それと同時に喉の奥に苦く暖かいもの感じた。
背中の痛みは一瞬にして腹部まで渡った。
横海は自分の前腹部を見るとそこからは日本刀の刃先が飛び出していた。
【ゴボッ】
水の湧き出るような音にも聞こえた。
すぐに日本刀は抜かれた。
【バタバタッ!!】
口からは大量の血が出る。
「!」
自分でもこんなに血が出るものだとは思ってもいなかった。
ーーーー何の抵抗もする余地が無かった。
横海は自然に地面へとヒザが付いてしまった。
【シュゥッッ】
刀が振られる音だろうか?

「フッ!!」
獏は日本刀の刃を下に向け、両手でしっかりと握り左膝から突き刺した。
【ザギュゥッ!!!!】
小さく、鋭く、かつ纏まった音が奏でられる。
刀は膝とスネを貫通し、下の地面まで貫いた。
そして獏は日本刀・・・いや、紅く染まった妖刀を抜く。
ドス紅い血を横海の衣服で拭き取り、ゆっくりと鞘へとしまう。
横海のバッグを拾い、鉄パイプをその場に捨て、歩く。
錆びて胴色になってしまっている鉄の門を乗り越え、外へ出る。
『・・・よし、もうキズは大丈夫か・・・・?』
獏は自分の腹部に手を当てる。



畑  加藤・丸元・守川   08時40分
3人で何か会議みたいな事をしていた。
「・・・でも1回はヤッときたいじゃん?」
眉間にシワを寄せ、丸元が言う。
「んー・・・そりゃあ、そうだけど・・・こんな状況じゃん?w」
加藤が荷台からふんぞり返って言う。
「とりあえずあっちがこんな時にその気んなってくれっかだょ・・・」
しかめっ面で守川が言う。
「てか宅は頼めば良いじゃん、おっけぇじゃんょ」
「はぁ~?・・・無理だと思うょ?スガちゃんの方が確率高いじゃん」
「いやいや・・・全然宅ちゃんだから・・・」
「てか丸子もうしたろ!」
「してねぇよ!!いつだ!?いつの何の話だぁ!?」
「・・・に、2年の時だょ・・・w」
丸元は加藤の頭を殴る。
「ってぇー!!冗談だょぉっ!!・・たくっ!人が動けない事を良い事にぃっっ!」
「・・・・・・」
守川が真剣な顔で目を瞑り何かを考え始めた。
「・・・ん?」
「・・・ん?」
「・・・ど、どうした、守川?」
守川はゆっくりと目を開ける。
「君達は・・・」
『はっ!口調が変わった!!』
「本気でヤりたいんだろ?」
「お・・・おぅ・・・」
「うん・・・」
「なら・・・俺達は男だろ?」
「うんうん」
2人は同時に頭を縦に振る。
「あいつ等女に無くて俺達に有るものはなんだね・・・・?」
「・・・・!!」
『力(It's power)!!』
「そう、今思ってる事だ!それを有効活用だ!!」
「いざとなれば・・・・」
「無理矢理行け・・・・と?」
「でもそれって犯ざ・・・」
「ここに犯罪も何もあるか!?」
「・・・無い!!」
「そうだ!!今できる事は!!」
「・・・・む、無理矢理!!」
3人の心が1つになった。
「で、でも誰を・・・?」
「・・・そ、それはそん時いたやつでよろしい!!」
「はっ!」
3人は立ち上がった。
「目指せ卒業!!」
3人は右手を合わせ、歩き出した。









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